HATSUNE MIKU EXPO
HATSUNE MIKU EXPO（初音ミクエキスポ、通称MIKU EXPO）は、クリプトン・フューチャー・メディアが展開する初音ミクの世界ツアーです。このイベントは、ライブコンサートと企画展を組み合わせたもので、世界中のファンに向けて初音ミクの魅力を発信しています。2014年にスタートして以来、各地の文化やファン層に合わせた多様な展開を見せています。
MIKU EXPOは、初音ミクが世界各国を巡るイベントとして2014年に始まりました。コンサートでは、往年のヒット曲から最新曲まで幅広く披露され、開催地の言語を用いた楽曲やMCが取り入れられることもあります。また、日本や現地のクリエイターによるアート作品の展示、ワークショップ、クラブイベントなど、さまざまな企画が実施されています。これらの企画は、各都市の開催規模やファン層に合わせて柔軟に展開されています。
2016年には、サブイベントとして「Digital Stars」が誕生しました。これは、初音ミクを中心としたデジタル音楽シーンを盛り上げるためのイベントで、2020年からは「HATSUNE MIKU Digital Stars」として単独開催されるようになりました。2024年5月時点で、MIKU EXPOは世界39都市で合計100公演を開催しています。
クリプトン社には、世界各国から毎日多くの問い合わせが寄せられていました。特に多かったのが、「コンサートを開催してほしい」という要望で、その開催希望都市は大小問わず多岐にわたっていました。しかし、これらの要望に全て応えることは、コストや時間的な制約から現実的ではありませんでした。
そこで、クリプトン社は海外向けの初音ミク系コミュニティサイト内で、「Help Us Find You!」キャンペーンを実施しました。これは、「初音ミクに来てほしい都市」を投票してもらう企画で、10万を超える投票が集まりました。最も多くの票を集めたのはインドネシアのジャカルタで、この地がMIKU EXPOの最初のコンサート開催地に選ばれました。
MIKU EXPOは、前年に始動した「初音ミク マジカルミライ」と同様に、ユーザー参加型の企画を通じて創作活動の“きっかけ”を提供することを目指しています。また、シンポジウムで日本の出来事を発表するなど、多角的な情報発信も行っています。コンサートだけでなく、展示企画も実施することから「HATSUNE MIKU EXPO」と命名されました。
2010年代
HATSUNE MIKU EXPO 2014
対象国：インドネシア、アメリカ
最多得票数を獲得したインドネシアのジャカルタで初公演が行われ、その後アメリカのロサンゼルスとニューヨークでも開催されました。ロサンゼルス公演とニューヨーク公演のテーマソングには、BIGHEADの「Sharing The World」が採用されました。
ジャカルタ公演では、現地のサークル「VOCALO.ID」のmoahxが手掛けたインドネシア語の楽曲「Venus di Ujung Jari」が披露され、会場を大いに盛り上げました。
ロサンゼルス公演では、「初音ミク ハロウィンパーティ」や「スカイライトシアターfeat.初音ミク」などのイベントが実施され、日本食の屋台やカラオケ、コスプレコンテストなども行われました。ニューヨーク公演では、アートギャラリーを貸し切って「Hatsune Miku Art Exhibition - Universal Positivity」が開催され、クリエイターの作品展示や販売、サイン会などが実施されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2015 in Shanghai
対象国：中国
中国の上海で初開催され、中国語楽曲「月西江」や「紡唄（中国語ver）」が披露されました。また、等身大フィギュアや現地クリエイターの作品、グッズなど、過去最大規模の展示が行われました。
HATSUNE MIKU EXPO 2016
対象国：日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、台湾、中国
初の日本ツアーが開催され、福岡、名古屋、大阪、札幌、東京の5都市を巡りました。その後、北米3ヶ国ツアー、台湾公演、中国ツアーも開催されました。中国では、翌年以降「HATSUNE MIKU WITH YOU（未来有你）」が継続的に開催されるようになりました。
HATSUNE MIKU EXPO 2017 in MALAYSIA
対象国：マレーシア
初のマレーシア公演では、多言語国家ならではの演出が取り入れられ、ミクたちが多くの言語で歌いました。
HATSUNE MIKU EXPO 2018
対象国：アメリカ、メキシコ、フランス、ドイツ、イギリス
初のヨーロッパツアーが開催され、パリ、ケルン、ロンドンの3都市を巡りました。アメリカ＆メキシコ公演では、ロス公演がちょうど50回目の公演となり、サプライズゲストとしてkzも登場しました。
HATSUNE MIKU EXPO 2019 in Taiwan & Hong Kong / HATSUNE MIKU EXPO 5th Anniversary
対象国：台湾、中国（香港）
MIKU EXPOの5周年を記念して台湾と香港で開催され、5周年テーマソング「ラッキー☆オーブ」のMVも公開されました。
2020年代
HATSUNE MIKU EXPO 2020
対象国：フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スペイン、アメリカ（中止）、カナダ（中止）
2度目のヨーロッパツアーが開催されましたが、その後のアメリカ、カナダ公演は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
HATSUNE MIKU EXPO 2021 Online
新型コロナウイルスの影響で世界ツアーの実施が困難な状況の中、初のオンラインコンサートが開催されました。クラウドファンディングによって企画され、目標金額を大幅に上回る支援が集まりました。
HATSUNE MIKU EXPO Rewind
2022年には、EXPOの軌跡を振り返る総集編として無料オンラインイベントが開催されました。未公開映像や新たな企画が展開され、後にパワーアップ版も開催されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2023 VR
初のVR配信コンテンツとして、クラウドファンディングによって実現したオンライン配信イベントが開催されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2024 / HATSUNE MIKU EXPO 10th Anniversary
* 対象国：アメリカ、メキシコ、カナダ、イギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド
イベント10周年を記念して、北米出身のCircusPと日本人クリエイターの雄之助によるコラボ楽曲「Intergalactic Bound」のMVが公開されました。北米ツアーでは17都市を巡り、再びコーチェラにも出演しました。中国の深圳市では、ドローンショーで「Intergalactic Bound」のMVを再現し、ギネス世界記録を更新しました。
ヨーロッパツアー、オセアニアツアーも予定されています。
概要
MIKU EXPOは、初音ミクが世界各国を巡るイベントとして2014年に始まりました。コンサートでは、往年のヒット曲から最新曲まで幅広く披露され、開催地の言語を用いた楽曲やMCが取り入れられることもあります。また、日本や現地のクリエイターによるアート作品の展示、ワークショップ、クラブイベントなど、さまざまな企画が実施されています。これらの企画は、各都市の開催規模やファン層に合わせて柔軟に展開されています。
2016年には、サブイベントとして「Digital Stars」が誕生しました。これは、初音ミクを中心としたデジタル音楽シーンを盛り上げるためのイベントで、2020年からは「HATSUNE MIKU Digital Stars」として単独開催されるようになりました。2024年5月時点で、MIKU EXPOは世界39都市で合計100公演を開催しています。
制作背景
クリプトン社には、世界各国から毎日多くの問い合わせが寄せられていました。特に多かったのが、「コンサートを開催してほしい」という要望で、その開催希望都市は大小問わず多岐にわたっていました。しかし、これらの要望に全て応えることは、コストや時間的な制約から現実的ではありませんでした。
そこで、クリプトン社は海外向けの初音ミク系コミュニティサイト内で、「Help Us Find You!」キャンペーンを実施しました。これは、「初音ミクに来てほしい都市」を投票してもらう企画で、10万を超える投票が集まりました。最も多くの票を集めたのはインドネシアのジャカルタで、この地がMIKU EXPOの最初のコンサート開催地に選ばれました。
MIKU EXPOは、前年に始動した「初音ミク マジカルミライ」と同様に、ユーザー参加型の企画を通じて創作活動の“きっかけ”を提供することを目指しています。また、シンポジウムで日本の出来事を発表するなど、多角的な情報発信も行っています。コンサートだけでなく、展示企画も実施することから「HATSUNE MIKU EXPO」と命名されました。
歴史
2010年代
HATSUNE MIKU EXPO 2014
対象国：インドネシア、アメリカ
最多得票数を獲得したインドネシアのジャカルタで初公演が行われ、その後アメリカのロサンゼルスとニューヨークでも開催されました。ロサンゼルス公演とニューヨーク公演のテーマソングには、BIGHEADの「Sharing The World」が採用されました。
ジャカルタ公演では、現地のサークル「VOCALO.ID」のmoahxが手掛けたインドネシア語の楽曲「Venus di Ujung Jari」が披露され、会場を大いに盛り上げました。
ロサンゼルス公演では、「初音ミク ハロウィンパーティ」や「スカイライトシアターfeat.初音ミク」などのイベントが実施され、日本食の屋台やカラオケ、コスプレコンテストなども行われました。ニューヨーク公演では、アートギャラリーを貸し切って「Hatsune Miku Art Exhibition - Universal Positivity」が開催され、クリエイターの作品展示や販売、サイン会などが実施されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2015 in Shanghai
対象国：中国
中国の上海で初開催され、中国語楽曲「月西江」や「紡唄（中国語ver）」が披露されました。また、等身大フィギュアや現地クリエイターの作品、グッズなど、過去最大規模の展示が行われました。
HATSUNE MIKU EXPO 2016
対象国：日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、台湾、中国
初の日本ツアーが開催され、福岡、名古屋、大阪、札幌、東京の5都市を巡りました。その後、北米3ヶ国ツアー、台湾公演、中国ツアーも開催されました。中国では、翌年以降「HATSUNE MIKU WITH YOU（未来有你）」が継続的に開催されるようになりました。
HATSUNE MIKU EXPO 2017 in MALAYSIA
対象国：マレーシア
初のマレーシア公演では、多言語国家ならではの演出が取り入れられ、ミクたちが多くの言語で歌いました。
HATSUNE MIKU EXPO 2018
対象国：アメリカ、メキシコ、フランス、ドイツ、イギリス
初のヨーロッパツアーが開催され、パリ、ケルン、ロンドンの3都市を巡りました。アメリカ＆メキシコ公演では、ロス公演がちょうど50回目の公演となり、サプライズゲストとしてkzも登場しました。
HATSUNE MIKU EXPO 2019 in Taiwan & Hong Kong / HATSUNE MIKU EXPO 5th Anniversary
対象国：台湾、中国（香港）
MIKU EXPOの5周年を記念して台湾と香港で開催され、5周年テーマソング「ラッキー☆オーブ」のMVも公開されました。
2020年代
HATSUNE MIKU EXPO 2020
対象国：フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スペイン、アメリカ（中止）、カナダ（中止）
2度目のヨーロッパツアーが開催されましたが、その後のアメリカ、カナダ公演は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
HATSUNE MIKU EXPO 2021 Online
新型コロナウイルスの影響で世界ツアーの実施が困難な状況の中、初のオンラインコンサートが開催されました。クラウドファンディングによって企画され、目標金額を大幅に上回る支援が集まりました。
HATSUNE MIKU EXPO Rewind
2022年には、EXPOの軌跡を振り返る総集編として無料オンラインイベントが開催されました。未公開映像や新たな企画が展開され、後にパワーアップ版も開催されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2023 VR
初のVR配信コンテンツとして、クラウドファンディングによって実現したオンライン配信イベントが開催されました。
HATSUNE MIKU EXPO 2024 / HATSUNE MIKU EXPO 10th Anniversary
* 対象国：アメリカ、メキシコ、カナダ、イギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド
イベント10周年を記念して、北米出身のCircusPと日本人クリエイターの雄之助によるコラボ楽曲「Intergalactic Bound」のMVが公開されました。北米ツアーでは17都市を巡り、再びコーチェラにも出演しました。中国の深圳市では、ドローンショーで「Intergalactic Bound」のMVを再現し、ギネス世界記録を更新しました。
ヨーロッパツアー、オセアニアツアーも予定されています。
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